気にする?それとも気にしない?
結婚相談所でお相手を選ぶときの学歴について

結婚相談所には、たくさんの会員が入会しています。
入会している一人ひとりの情報全てに目を通すのは難しいため、誰もが何らかのフィルターを使って、自分に合った条件の人を選んでいきます。

フィルターに選ばれる要因はいくつかあり、年齢・収入・容姿など、人によって選考基準はさまざまです。
その中の一つに「学歴」はあります。

結婚において重要視される要因はいくつかあり、年齢や収入はシビアに見られるものの、学歴を重要視する人はどちらかと言うと少数派になりつつあります。
それでも、内心学歴について多少引っかかりを持つ人は少なくないようで、心の中では相手の学歴を比較しているという人も。

そこで今回は、婚活市場において学歴はどのくらい重要視されているかや、そもそも男女の間で学歴のとらえ方に違いはあるのかなどをまとめてみました。

婚活市場で学歴はどこまで重要視されるか

まずは、婚活市場において、学歴がどう評価されているか・どれだけ重要視されているかを紐解いていきましょう。
少なくとも現代においては、結婚に際してより本質的な条件が重視される傾向にあるようです。

結婚相手に求める条件は、内面を重視したものに変わりつつある

婚活の現場でよく比較されるものに「3高」があります。
三高とは、女性から見た結婚相手の男性に求める条件のことで、「高学歴・高収入・高身長」を指しています。
しかし、これらの条件を求める傾向は次第に薄れつつあります。

現代では、三高に代わって「3平」や「4低」といった条件が男性に求められるようになりました。
3平とは「平均的年収・平凡な外見・平穏な性格」のことを指し、職業の安定性や浮気されない外見・ケンカにならない性格の男性を求める女性が増えているようです。

それに加えて、女性の社会進出が一般化してきたことにより、新たに4低という条件もささやかれるようになりました。
具体的には「低姿勢・低依存・低リスク・低燃費」という条件です。

低姿勢は女性に威張らない男性のこと、低依存は家事を女性に頼らないこと、低リスクは会社からリストラされないこと、低燃費は節約志向があることを指します。
ただし、ここまでの能力を持つ男性はそもそも結婚する必要がないため、女性の側に結婚願望自体がないのではないかとの考察もあります。

男性よりもお金を稼げる女性が増えてきたことにより、男女ともに結婚に求めることは大きく変わりつつあるようです。

「優しさ」を求める人が多くなってきた

目に見えるものよりも内面を優先する傾向は、男女ともに強まってきています。
結婚式情報検索サイトの「ぐるなびウェディング」によると、「未婚者が結婚相手に求める条件」と「既婚者が結婚相手に求めた条件」についてアンケートをとったところ、どちらも1位は「優しさ」だったという結果が出ています。

この結果は、一見すると内面を重視する傾向が強まったものとプラスにとらえられる反面、学歴や年収を比較・検討しても、最終的に自分が結婚相手に選ばれる保証はないという現実を突きつけます。
特に、今まで学歴や年収にこだわってきた人にとっては、結婚を遠のかせるリスク要因にさえなりうることがわかります。

事実、高学歴・高収入なのに売れ残っている人が、婚活では往々にして存在しています。
内面はそう簡単に磨けるものではないため、内面重視の傾向は、人によっては婚活の難しさを感じさせる要因になりそうです。

それでは、学歴は全く不要なのか

やや極端な話になりますが、仮に学歴を全く気にしないものとしたとき、その状況で交際は成立するのでしょうか。
結論から言えば、学歴というよりも、考え方や価値観・知性に関連する部分で差異が生じる可能性はあります。

お互いの学歴について知らないまま交際して話が合うなら、おそらく学歴以外の部分で共通点があるわけですから、価値観や知性も同程度だと判断できます。
しかし、何も知らない状況から自分と価値観の合う人を探すためには、やはり共通項を見出す必要があります。

そんな中、学歴において同じレベルであったり、同じ高校・大学を卒業していたりするなら、親近感を覚えるのも無理はありません。
学歴自体が結婚の決め手になるわけではないものの、最初の「つかみ」として選考基準の一つに加わることは、十分考えられることだと言えるでしょう。

自分自身・結婚相手への学歴に対する考え方:男性の場合

続いては、男性側が婚活において学歴をどう考えているのか、傾向をいくつかご紹介します。
どちらかというと男性は「比べられる」側に該当するため、女性から見られる立場であると自覚しているケースが多いようです。

男性が女性を見る場合、学歴にこだわらないケースがほとんど

男性の側が女性を選ぶ場合、女性側の最終学歴については、あまりこだわりを見せないケースが多いようです。
後述しますが、女性は逆に男性の学歴を少なからず意識するため、そのギャップで高学歴男性がモテる場合もあります。

それでは男性の側が女性に求めるものは何なのかというと、見た目で分かる問題としては「容姿」と「年齢」です。
身もふたもない言い方をすれば、高学歴で年齢が比較的高い女性は、その時点で不利になる傾向があります。

もちろん、男性の側も経歴を紹介する段階ではモテていても、その後の交際で「この人ダメ……」と評価されてしまう可能性は否定できません。
最初の条件としては魅力的だったとしても、学歴が結婚を決める決定打にはならないと覚えておきましょう。

同列以上の学歴は、かえって男性のプライドが許さない

それでは、逆に男性以上の学歴を持つ女性の場合、男性は気にしないのでしょうか。
実は、男性が「学歴について気にしない」と言っているのは、暗に「自分より学歴が低くても気にならない」ことを意味する場合が多いようです。

男性が、自分よりも学歴が高い女性と交際することを考えた場合、収入や能力の面でお互いが張り合ってしまう可能性を考慮し、どちらかというと高学歴の女性を敬遠する傾向にあります。
また、女性の側も必然的に自分以上の学歴を求める傾向にあるため、出会う前段階で学歴による振り分けは行われていると考えてよいでしょう。

これは、学歴が高くなれば高くなるほど細分化され、同じ大卒でも国立大卒なのか私立大卒なのか、旧帝大レベルなのか早慶レベルなのかなど、卒業大学が細かく値踏みされます。
しかし、婚活に参加する人の学歴は様々ですから、大多数の人にとってこのような傾向はそこまで気にすべきものではありません。

学歴を超越した魅力は誰でも持ち合わせているものですから、あまり卑屈にならず婚活を続けて差し支えないと言ってよいでしょう。

学歴「だけ」をアピールする男性は論外扱い

女性は、男性を総合的に判断するための材料の一つとして、学歴を用います。
つまり、学歴「だけ」を武器に婚活を勝ち抜こうと考えた場合、それは難しいということです。

特に、学歴だけあっても実際に話してみて教養を感じない場合は、同列の男性と比較した時に差を感じにくいため、率直に言ってガッカリされる場合があります。
女性は自分よりも学歴の高い人について、自分より知性のある人だと考えているケースは多いため、理想と現実のギャップを埋める、あるいは新しいギャップを生み出すセルフイメージを新たに作る必要があります。

また、女性の理想に自分を合わせていくだけでなく、自分と価値観が一致しているかどうか、交際を無理なく続けていける性格かどうかを見極めることも同時に行うべきです。
間違っても、学歴の差だけで交際が成立するとは考えないようにしましょう。

自分自身・結婚相手への学歴に対する考え方:女性の場合

女性側は、どうしても相対的に「男性に養われる」立場になってしまうケースが多いため、自分が安心して暮らせるだけの収入が継続して入るかどうか、様々な観点から判断しようと試みます。
それだけに、学歴に対する考え方もシビアになりがちで、同性・異性問わずマウンティングに発展しやすい要素も多いようです。

結婚相手に最低条件として「大卒」を望む女性は多い

婚活をしている女性の傾向として、自分の学歴はともかく、結婚相手に大卒を求めるケースは多いようです。
ある意味では収入面と直結した考え方で、高卒・短大卒と比較すると、大卒は年収が相対的に高く、初任給も高くなります。

また、女性の中には「家事手伝い」として仕事をしていない層も、一定数存在しています。
アルバイト・パートで働いている人もいることから、必ずしも婚活に参加する女性全員が正社員・中高所得者というわけではありません。

よって、結婚後の生活を少なからず男性に依存するリスクを考えた結果、最低でも大卒という発想につながるのです。
もちろん、女性全員がそのように考えているわけではありませんし、学歴を重視する振る舞いを見せた時点で男性からは敬遠されますから、あくまでも傾向の一つとして考えておきましょう。

女性側に十分な収入がある場合は性格重視の傾向も

看護師など、比較的高給の職業に就いている女性は、男性側の学歴に興味を示さないケースも珍しくありません。
相手が中卒・高卒の男性であっても安定した収入があれば、特段気にせず結婚までこぎつけるカップルも見られます。

女性の職業によっては、職場でホスピタリティを求められる分、プライベートでパートナーに癒しを求めている場合があります。
そのような状況では、収入面や学歴以上に、相手が優しい人か・家事をこなしてくれるかどうかといった条件が、より重要性を帯びてきます。

手に職をつけている人ほど、男女問わず学歴を軽視する傾向があるため、この場合は最終的にお互いの価値観の一致が重要だと言えるでしょう。

「高学歴女子」は売れ残りやすい

女性の側に罪はありませんが、男性が自分より上の学歴の女性を選ぶことはほとんどなく、逆に女性の側も自分より学歴が上、あるいは同等の男性を選ぼうとします。
学歴の違いは、時として価値観や文化の違いさえ生み、女性側の家族全員が高学歴ならなおさら、低学歴の男性を敬遠する可能性があります。

しかし、だからといって同レベルの学歴の人ばかりが揃った結婚相談所に入会したとしても、今度は別の意味で結婚を断念せざるをえない状況に遭遇することもあります。
同じ学歴の魅力的な男性は既に家庭を持っていて、結婚相談所に残っている人は何ら魅力を感じないというケースです。

当然ながら、難関大学を卒業し、公務員・大手企業社員として採用されているような逸材なら、他の女性が放っておくはずもありません。
男性の側も、同レベル以上の大学を卒業した女性とわざわざ交際しなくても、ハードルの低い出会いはたくさんあるわけです。

これに対して高学歴の女性は、そのキャリアが婚活でプラスに働くことは少なく、逆に学歴を公開しない方が成婚につながりやすくなります。
高学歴は、男女で真逆の結果を生み出してしまうのです。

ただ、これはあくまでも一つの傾向に過ぎず、家柄や学歴の違いはあっても、本質的にはお互いの家族と気が合えば仲良く暮らせますから、あまり気にし過ぎるのも問題です。
高学歴だからこそ、多様な価値観を受け入れられる教養が備わっているとも言えますから、最終的には自分の気持ちに正直になることが大切です。

また、学歴と年収の相関関係は多くの場面で見られるものの、個別にチェックすると学歴順に年収が明確に決まるわけではなく、社会における立ち回りや職業によっても収入はまちまちです。
学歴を重視することによって、かえって結婚から遠ざかってしまいますから、本気で結婚したい高学歴女子は、極力相手への期待を減らすことを意識したいところです。

副管理人からのメッセージ

学歴については、男女それぞれのニーズの違いから、交際を阻害する問題に発展する場面が少なからずみられます。
しかし、学歴にこだわり過ぎると、かえって結婚のチャンスを逃してしまう可能性もあります。

男性・女性お互いにとってちょうどよいバランスを保てるところに落ち着けばよいのですが、現実的にそれが難しい組み合わせも見られます。
どうしても学歴が気になるようなら仕方ありませんが、学歴は「結婚後の幸せ」を保証してくれるものではないことに注意が必要です。

職業や年収によっては、そもそも学歴を問題にしない状況も十分考えられます。
あくまでも、相手を総合的に判断する要因の一つとして、学歴をとらえるよう心がけましょう。

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