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月額1,000円ってホント?大丈夫なのか
入会金・成婚料ナシの激安結婚相談所について
2018年12月1日、東京都である画期的な結婚相談所がオープンしました。
なんと、月額費用「1,000円」を支払えば、婚活ができてしまうという結婚相談所です。
全ての結婚相談所がそうだとは言いませんが、その多くはサービス維持のために費用を請求することがほとんどです。
そんな中、月額1,000円という金額は、かなりの破格になります。
果たして、どのようなサービスを提供しているのでしょうか。
月額1,000円という料金設定を実現した「JUNOALL(ジュノール)」
今回取り上げるのは、「JUNOALL(ジュノール)」という名称で呼ばれる婚活支援団体です。
行政・公的機関・地元企業との連携によって成り立っているNPO(特定非営利活動法人)で、2019年現在で北九州・福岡・静岡・宗像・函館・秩父・東京・広島にサポートセンターがあります。
月額1,000円という価格設定は、一般的な結婚相談所の相場として考えられる10,000~20,000円という金額を大きく下回ります。
各地域のサポートセンターにより、料金プランこそ異なりますが、総じて結婚相談所よりは低く抑えられています。
東京を例にとると【入会金無料・年会費12,000円(月額1,000円)】となっており、入会金はもちろん、成婚報酬その他の費用は受け取らないことが明記されています。
しかし、まだ始まって日が浅いこともあり、婚活に利用するには不安な点も多々あると思います。
そこで、多くのユーザーが気になる疑問点を解消する形で、JUNOALLを紐解いていきたいと思います。
どうしてそんなに安くできたのか
まず気になるのが、結婚相談所としては破格の月額1,000円という金額が、どうして実現できたのかという点です。
その答えにつながるキーワードの一つが「官民連携」です。
JUNOALLは、他の結婚相談所とは違い、NPO(特定非営利活動法人)として設立されています。
企業と違って営利目的ではなく、社会的利益やミッションを達成するために設立されているというところに違いがあります。
運営に必要な資金については、寄付ないし助成金でまかなわれ、利益も運営資金として使われます。
JUNOALLの場合、協賛する民間会社から部屋などが無償で提供されることにより、料金設定が大幅に安くなっている施設もあります。
どうしてこのようなNPOが発足したのでしょうか。
その理由は、日本が直面している厳しい現実にあります。
厚生労働省が発表した「人口動態統計」によると、2017年に日本で生まれた子どもの数は946,065人でした。
出生数について言えば、前年度に比べて3万人を越える数が減少しており、国としても何とかして出生率を上げたいという思惑があったようです。
JUNOALLの公式サイトでは、少子化問題に貢献したいという思いから生まれたサービスであると紹介されており、日本政府もこの少子化を「国難」と位置づけています。
そこで、過去に優秀な婚姻実績を残した「いばらき出会いサポートセンター」の取り組みについて学び、そこにIT技術を加えることで結婚相談所としての機能を整え、JUNOALLは設立されました。
サービス内容はどうなってているのか
会員にとって、ランニングコストは安ければ安いほど嬉しいところではあります。
しかし、中身が伴わないものであれば、無駄な出費になってしまうのではないかと不安に思う方もいるでしょう。
民間企業との違いを説明すると、婚活にかかわる部分以外のコストカットを徹底している点が挙げられます。
建物を無償で使うことに加え、事務所自体もコンパクトにまとまっており、設備も簡素です。
以下に、JUNOALLの特徴や、登録から結婚までの流れについてまとめてみました。
JUNOALLは「マッチング」に特化した婚活サービス
JUNOALLは、婚活に必要な要素を厳選しています。
そのキモとなるサービスは「マッチング」なのです。
JUNOALLの会員となったら、最初に自分が望む相手の条件・結婚観をマッチングシステムに入力します。
すると、データベースの中から条件に合致する方だけが抽出されますから、その中から自分自身で相手を選びます。
会ってみたい方に対して「お見合い申し込み」をして、相手の承諾が得られれば、事務所の個室で1:1のお見合いができるといった流れです。
初顔合わせのタイミングでは、事務所のスタッフが立ち会いますから安心です。
その後、1時間ほど面談を行ってから、1週間後にあらためてお互いに返事を聞きます。
時間を置いてから「やっぱり次回も会いたい」と2人とも返事をした場合は、双方の連絡先が通知され、晴れてお付き合いが始まるという流れです。
ちなみに、もう会いたくないというお断りの返事が来た場合は、次回からの検索データ上にその人は表示されなくなります。
婚活パーティーなどに参加したことのある方であれば、出会いからマッチングまでにかなりの時間を要し、結果的に誰ともマッチングしなかった経験をお持ちの方もいるでしょう。
その点、JUNOALLを使うと自分から主体的にアプローチが可能になり、結果が出るまでの過程が短くなるため、より効率的に相手を選ぶことが可能になります。
JUNOALLのノウハウは「いばらき出会いサポートセンター」のノウハウを参考にしている
JUNOALLは、もともと婚活で実績を挙げている「いばらき出会いサポートセンター」のノウハウを取り入れています。
成婚年数は年150~200組とも言われており、その安心感が成功の秘訣の一つです。
入会手続きもしっかりしていて、本人確認書類として必要な書類は以下のラインナップになっています。
- 健康保険証
- 運転免許証
- 写真(Lサイズ1~3枚)
- 源泉徴収票もしくは納税証明書の写し
- 独身証明書
上記の他、印鑑も必要です。
そのうえで、登録会員申込書など登録に必要な書類を作成していくのですが、かなり込み入った中身を書いていく必要があります。
具体的には、相手の年収などはもちろんのこと、結婚後の自分の家族との同居・別居の希望なども書いていくことになります。
面白いのは「自己PR」で、30項目以上の自分の嗜好を記入するようになっているのですが、質問内容の中に「今、海に向かって叫ぶなら?」や「1億円拾ったらどうする?」などといったユニークなものもあります。
結婚相手を見つける前に、まずは「自分がどんな人間であるのか」を、自分ではっきりさせる必要があるわけです。
JUNOALLに申し込んだ方の中には「自己PRを書いていくうちに自分の結婚に対するイメージが明確になった」という感想を持った方もいるようです。
小規模だからこそできる、きめ細かいセキュリティ対応
JUNOALLは、施設としては簡素な造りとなっていることから、どうしてもユーザーとしてはセキュリティに不安を感じてしまうと思います。
しかし、小規模だからこそ目も届きやすく、きめ細かいサービス・セキュリティを実現できているのです。
JUNOALLでは、事務所に訪れた後、自分で情報を検索することから始まります。
個人情報の流出を防ぐため、自宅からインターネット経由で相手の情報を知ることはできません。
事務所内では、一人ひとりが仕切られたブースの中で、タブレットを使用して情報を検索します。
また、検索を開始する前の段階で、ロッカーにスマートフォン・筆記用具などの私物を預けることが義務付けられています。
このような体制が整っているため、専用ルーム内で情報を抜き取ることは難しく、利用者のプライバシーはしっかり保護されています。
また、会員情報がつまったデータベースは、ネット環境から遮断された専用のサーバーで厳重に管理されており、外部からは一切アクセスできない仕組みになっているとのことです。
事務所において会員登録・検索を行う際は、事前に予約が必要です。
それでも土日などは混むことから、極力他の会員と顔を合わせないように配慮がなされています。
中にはプロフィール閲覧のために毎回足を運ぶのが不便だと感じる方もいるようですが、安価な会費でそれだけ厳重にプライバシーを守ってくれていると考えれば、必ずしも悪い仕組みとは言えないでしょう。
成婚につながったカップルはいるのか
JUNOALLの特徴などが分かったところで気になるのは、やはり「実際に成婚につながった」カップルがいるのかどうかというところでしょう。
公式サイトをチェックすると、成婚に至っているカップルからの成婚報告や挙式写真が紹介されています。
JUNOALLが想定しているユーザー層の一つに「結婚相談所が高くて使えない若年層」があります。
給料も安いことが多い若年者は、どうしても結婚相談所を利用することを敬遠しがちです。
しかし、月額1,000円の会費であれば、高額な費用を気にせず誰でも気軽に利用できます。
大手結婚相談所に比べると、相対的に会員登録数が少ない分、成婚者の情報も少ない点は否めません。
しかし、新たに札幌などの地方都市にも展開することになっており、基本給が安い地域でこれから徐々に市民権を得るサービスとなる可能性は否定できません。
JUNOALLのこれからは、若い世代をいかに取り込めるかにかかっていると言えるでしょう。
月額1,000円とは言わないまでも、費用を安く済ませられる結婚相談所を選びたい場合の選択肢
今回ご紹介したJUNOALLは、将来的には大きな可能性を秘めた結婚相談所の一形態と言えます。
しかし、現状として全ての都道府県で利用できるサービスではないため、JUNOALLがない地域で費用を安く済ませたい場合、当面は費用が安く抑えられる別の結婚相談所を選ぶ必要があります。
そこで、結婚相談所に登録した後にかかる費用を「成約料」・「入会金」・「ランニングコスト(月額料金)」に分類し、それぞれ支払わずに済む結婚相談所について、いくつかご紹介します。
成婚料がかからない結婚相談所を選ぶ
成婚料は、結婚が決まった際に結婚相談所に支払う成功報酬になります。
目安はおよそ50,000~200,000円すが、結婚相談所によっては成約料がかからないこともあります。
成婚時に成婚料が発生しない結婚相談所は、比較的大手でも多く、初期費用と月会費で回収するというスタンスのところは多いようです。
大手で言えばオーネット・ツヴァイなどが該当します。
ただし、ツヴァイの場合、一部特殊なプランを選んだケースなどでは成婚料がかかります。
他の結婚相談所でも、イレギュラーケースが適用されることはありますから、契約内容はしっかり確認しておきましょう。
入会金がかからない結婚相談所を選ぶ
多くの結婚相談所は、入会するタイミングで入会金を支払います。
しかし、一部の成果報酬型の結婚相談所では、入会金をとらないところもあります。
代表的な結婚相談所の一つが「Repre(リプレ)」です。
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こちらは、初期費用・月額費用ともに無料となっている反面、お見合いや連絡先の交換を行う都度、料金を支払う仕組みになっています。
また、成婚料も290,000円と高額です。
お見合い料や連絡先の交換については、37歳以下と38歳以上で料金が異なり、38歳以上になると+3,000円になります。
ちなみに、37歳以下の料金は、お見合い料は6,000円、連絡先の交換は9,000円です。
1回で決まれば安いものですが、婚活はそう簡単にはいかないものです。
出会った人数や交際の回数に応じて料金が変わってしまうため、場合によっては月会費や入会金を支払う結婚相談所よりも高くついてしまうことも。
婚活に慣れていない方は、安さだけで飛びつかない方がよいでしょう。
毎月のランニングコストがかからない結婚相談所を選ぶ
月額費用が無料になるという結婚相談所は、残念ながらほとんど見かけません。
しかし、女性限定で入会金・月会費・お見合い料が無料になる結婚相談所があります。
それが「WebCon」です。
WebConでは女性が優遇されており、基本的に女性が負担するのは成婚料だけです。
しかし、男性は300,000~500,000円の費用がかかってしまうことから、負担が大きい傾向にあります。
また、女性にとって必ずしもおいしい話になるとは限らず、男性が確実にお見合いできるようにセッティングをする都合上、女性の希望が十分反映されていないという意見もあるようです。
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